一生治らないと思っていた癖が治った話
最近自分の幸福度が増す中で、ずっと治らなかった癖が治っていたことに気づいた話です。
実はちょっと見苦しい癖で他人にほとんど話したことがないのですがこのブログでくらい喋ってもいいかなということで…。
実は指の皮をむしって食べる癖がありました…(お恥ずかしい)
じつはこの癖そこまで珍しいものでもなく、過去にネットで調べると同じような、爪を噛んだり皮を剥いたり等、一定の人が同じような癖が治らず悩んでいる…みたいな内容を目にしたことがありました。
ささくれを剥いたことがない人もいないでしょうし、ちょっと指の皮をむしるくらい…(私はときどき深手を負うこともありましたが)と思っていましたが、どうも指の皮を剥くことも自傷行為に当たるようで、そんなつもりはないんだけどな、と思いながら相変わらず指の皮をむしって食べていました(ちょっと気持ち悪い話かもしれませんがすみません)
小学生の時も授業中先生に見つかり、
「○○さん!手ぇ食べない!!」と大声で叱られ赤っ恥をかいたものです。
親にも注意されましたが無意識でやっていることなので全く治る気配もなく、大人になってからも指先は皮を剥いた後だらけでもうこの癖の治るところなんて想像もできずに普通に過ごしていました。
とにかく、勉強していたり仕事していたり、なにかしらで神経がカリカリし始めるとめくり始めてしまい、自分では改善のしようがありませんでした。気づいたときにはもう剥いて食べているといったような…
重ね重ねお聞かせぐるしい話で申し訳ないのですが、指の皮というのはもともと剥けやすいというのもあり自分でもそんなに大した問題ではないと思っていました。
治ればいいとは思っているけどとくに治らないし治そうと思っても我慢ができないので、ほとんどあきらめているといった状態でした。ひどい時は指の第一関節まで剥いていたりして。
でもそれがここ半年くらい指の皮を剥くことがなくなっていて、私はびっくりしました。もう気づいたときには指先が全く普通できれいな状態でずっと維持されていたからです。こんなに長い間指がきれいな状態でキープされているのは物心がついたときから初めてだったかもしれません。
あんなに治らなかった癖が治っている…なぜ、どうしてなのか。
本当に単純なことでした、やりたくないことを一切やらなくなったからでした。
これは治ってから初めて気づいたことで、自分が今まで指の皮を剥いてきた時というのは、全部やりたくないことを我慢して行っている時でした。
学校の集団生活や何かを強いられ無理やり参加させられることはとても苦痛でした。
勉強も、やらなくちゃいけないけど興味のないことに時間を割き、頭に詰めなくてはいけないのが今思えば本当は嫌でした。
仕事も、当時の自分はうまくやれていると思っていましたが、今こうして漫画を描いているとやっぱり前の生活には全然戻りたくないな、と感じます。
実は漫画の方面に進んでからも、編集さんにデビューさせてもらわないと生きていけないと思い込んでいた時は見せるためのネームを作るのも楽しくなく指を剥く癖もずっと続いていました。
そういう自分の人格に対して無理を強いていた時から、ずっと自分は指をむしり続けていたのだと最近になって知りました。
そしてそのうえで今思うことは、もう指を剥いて食べるような生活をしなきゃいけない生活は本当にやめよう、ということでした。
もうやりたくないことをやるのはやめよう、今の自分の手を、指を見てそう決めました。
実は過去に数か月だけ指を剥かずにいられた時期がありましたがそれは、専門学生時代にできた友達と遠慮なく思い切り遊んでいた時でした。その時は少しの間指を剥く癖は治っていて、本当に自分が好きなことをして生きていたんだなということが分かります。
私ももう世の中に無理を強いられる子供でもありません。自分が自然とできることをやって自然に人の役に立つような、そういう循環の中で生きていたい…改めてそう思いました。
きっと指を剥いて食べる癖、というのは私の性質であり、自分に負荷をかけ無理をして生きている生活に戻れば、また元に戻ると思います。
でもこの癖は自分が無理をして生きている、という一つの指標であり、気づきのポイントだとも思うのです。
私はこれからも、そういう癖がでないか、自分が無理をしていないか、そういうことを鑑みながらこれからは生きていきたいと思いました。
ちょっと今回は生々しい話になってしまって恐縮でしたが、また次は違う視点からいろいろ書いていけたらなと思います。