トガってトゲっていきましょう

あんまり気負わずにやりたい

頑張りや努力を見つめ直すタイミング

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子供のころはとにかくなにかを頑張らなくてはいけない、みたいなことを推奨されていたものでした。それは親とか学校とか特定の何かからではなくもはやその時代の、社会的風潮だったと思います。

 

自分の子供のころは、特にやりたくもないこととか必死で頑張らなきゃできないようなことはやっぱりできなくて、その時その時のやりたいことをやっていましたが大きくなっていくにつれてその社会的風潮に感化され、目標がないこととか、頑張ることを習慣化できない自分がダメなような気がしていきました。

 

あるとき、3日坊主にすらなれない(つまり三日も続かずやめてしまう)自分に嫌気がさし、日記を毎日つけるというのを始めました。友達からもらった日記帳を1日1ページ、空白なく文字で埋め尽くすというもので。

 

今考えるとなぜそんな意味の分からないことをしようとするのかツッコミを入れたくなりますが、その当時の自分にとって何か定めた目標をやり遂げる、というのは自分に自信をつけるためのとても大切なことでした。

大した出来事のなかった日も自分の考えたことなどで文字数を稼ぎながら毎日書き続け、なんとかその日記帳を全部使い切りました。

 

私はヤッター!!と思いました。そして書き終わってからすぐに捨てました。書いてあった内容があまりにもいたたまれない恥ずかしいものだったからです。

 

そんなかわいらしい(?)エピソードを重ねつつ、「自分も目標を設定して何かやり遂げるということ、やればできるじゃん!!」と自身をつけた私の人生はそんなにやりたくないことをガンガン続けることに拍車をかけてゆきます。

 

一日に最低でも○○をするとか、とにかくこの日までに何かを終わらせるとか間に合わせる、みたいなことが得意になっていきました。

もちろんやりたくないことばかりやっていたわけでもないので楽しくやっていたことはとてもいい調子でしたがそうでない物事が少しずつ増えてゆきました。

 

増えた理由もなんとなく心当たりがあります。しんどいことややりたくないことを頑張ってやることが美徳であると思っていたからです。そういうことが大人であり、プロであり、かっこいいことなのだと思い込んだため徐々にドツボにはまってゆきました。

 

しかし普通に考えれば、何かを間に合わせるだとか1日にこれさえやってればいいいみたいなことって実際の目標、本質が見えなくなっていきがちです。

 

何かを上達させたいとか鍛えたいと思って取り組んでいるはずがノルマをこなすことに夢中になり目的がおろそかになることが多いのです。内容とか行動がいい加減になってゆく。

 

しかし私は毎日一生懸命に活動している、努力してしんどいことを頑張っている自分というものに夢中になるあまり、パフォーマンスが落ちていることにも気づかずどんどんやっていることや、体の状態を悪くしていきました。

 

幸い食生活にはある程度こだわりがあったので体で悪くしたのは姿勢の悪さからくる腰痛、膝痛などで、倒れて病院に担ぎ込まれるみたいなことにはならずに済みましたが…

 

 

一度全力で色々状態を悪くしたことで気づいたこともたくさんありました。

 

自分になにかミッション(目標)をしいてクリアすることに一度はまってしまうと、そのスッキリ感が癖になってしまい『ミッション(目標)をクリアする』ということそのものに夢中になり本当にやりたかったことがどんどん分からなくなるということ。

 

そして目標達成に慣れてくると、一度掲げた目標が、それがもしかしたら自分に合ってないかもしれないと気づいても意地になって取り下げられなくなってしまう、引けなくなってしまうこと。

でも掲げた目標を下げることって本当は恥ずかしいことじゃなくて、合わないと感じたら潔く一旦引いて、本当は自分はどうしたいと思ってるのか、何がしたかったのか、定期的に自分を見つめ直して考えることが実はとても大事だということ。

 

 

当たり前かもしれないけどすごく陥りがちなこういうことに気づけたのは良かったことだと今は思えます。

 

 

それに、こういう形で痛い目をみた私は、前は状態を悪くしたきっかけである『とにかく頑張れ頑張れ風潮』をとても忌み嫌っていたのですが、時間がたつにつれあの時のことを許せるようになってきました。

 

 

というのも、自分の気持ちが整理されて、本当にやりたいことに向き合えている今、ちょっとしたなにかを継続したりコツコツ努力するという精神力が今取り組んでいることにめちゃくちゃ生かされていることにハッとしたからでした。

 

今やっている、やりたいと思っていることをレベルアップさせていく時に必要な精神力、このために必要だったのかなぁって最近は感じてくるのです。

体を悪くしたことであの時頑張ってた自分のことすら恨み、ないがしろにしていたのですが、今はちゃんと当時に感謝できるようになり、そうしていると悪くなった姿勢も今ではすっかり良くなりました。

 

途中で目標を投げたり、費やした時間を無駄に感じたりしていたのにやっと、無駄なことはなかったのかもしれない…とそう思えるようになった、そんな最近です。

 

 

とはいえ、なにごともやりすぎってやっぱり良くないかなと思うので…。

一度はみんながむしゃらに努力、努力、努力…ってなる瞬間があると思います。でもそれは、一度経験すればその先の人生ずっと…じゃなくてもいいと思うのです。

頑張りとか努力とか意識せずとも、きっと自然に、自分の行動に活かせる日が来る。

皆様もどうぞご自愛ください。心と体、ボロボロにしないでね。